虐待の声を聴いて思うこと

 

「先生に言うと親に伝わる」「逃げ出せないと諦め」…虐待の子、半数が相談せず(読売新聞オンライン) - Yahoo!ニュース

 

昨年、今年とヒアリングを担当させてもらった調査。

 

すごく大切な声をたくさん聴かせていただいているので、

こうしてニュースで広く多くの人の目に留まって嬉しい。

 

そして、切実なコメント欄を読んで、

私が見聞きしていることは本当にほんの一部で、

なにかを知ったような気になってはいけないと改めて思った。

 

 

とはいえ、

ヒアリングメンバーとして

貴重な話を聴かせていただいた体験をとおして思うことは、

虐待は特別なことなんかでは全然なく、

日常的で普遍的なことだということ。

 

日々の暮らしの中に、

当たり前のように、

あるいはひっそりと存在している。

 

 

だからこそ、

予防も日常的ですべての人にとって当たり前のことが

有効なのだと感じている。

 

政策や相談機関や受入れ先も大事。

 

でも、

そのもっと前のなにかって考えた時に必要なことは、

毎日の挨拶とか、

気になった時に一声かけるとか、

一緒に遊ぶとか、

よく話すとか、

そういうことだと思う。

 

 

甘いかもしれないけれど、

人と人が生きていくってことや社会をつくるってことは

結局そういうことなんだと思いたい。

 

 

自分にとって心地いい世界は、誰かにとっても心地いい。

誰かにとって心地いい世界は、自分にとっても心地いい。

 

そう思い合える社会をつくろう。