高卒認定試験のための学習支援

 

今日は、あいちスクールソーシャルワーク実践研究会に参加してきました。

 

この研究会は若いスクールソーシャルワーカーさんたちが、自己研鑚のために開催してくれているもので、私にとっては今の仕事につながる出会いを得られた場所でもあります。

 

今日は「外国にルーツのある人たちの現状と取組」「子ども・若者の包括的支援について」というテーマでのシンポジウムでした。

 

元愛知県国際交流協会の方の話や、私の勤務校がある豊橋市の子ども若者総合相談窓口であるココエールの方の話も興味深かったのだけど、私が圧倒的にテンション上がったのが、愛知県教育委員会生涯学習課の方の「若者・外国人未来応援事業」についての話。

 

これ、要するになにかっていうと、高卒認定試験に向けた無料の学習支援事業。

現在は、名古屋市・豊田市・豊橋市の3ヶ所で、NPO法人や財団法人への委託の形で運営されている。

名古屋市に関しては、日本語支援が必要な方のための日本語学習支援もある。

 

高校のソーシャルワーカーになって一番驚いたことって、高校って不登校になるとあっという間に出席時間数切れで単位を落としてしまうこと。

全欠だと2ヶ月かそこらでアウトになる。

もう超びっくり!!

 

ソーシャルワーカーとして不登校の生徒に関わることができたとして、2ヶ月とかで登校復帰までこぎつけるのって相当大変だと思う。

もちろん背景要因が何なのかにもよるけど、ソーシャルワークって環境に働きかけるアプローチだから、すぐに結果が出ないことっていっぱいある。

 

ソーシャルワーカーが介入するしないに関わらず、不登校から転学・退学していく子の数の多さと早さにカルチャーショック。

だから、高卒認定試験向けの学習支援ってめちゃくちゃ重要だと思う!!

 

しかも、県の事業だから無料で利用できるということが大きい!!

有料では利用できないような家庭環境だからこそ、高校からドロップアウトしてしまう確率も高くなってしまうから。

 

私自身は、なんとしても学校に行かなくてはならないとか、学歴重視とかの価値観ではないけれど、現実的に中卒なのか高卒なのかでは、職業選択や生涯賃金の差はまだまだ大きいと思う。

 

高校卒業という形にこだわらなくてもいいけど、何らかの形で「高卒」になっておくことって意味あること。

なので、高卒認定試験のための学習支援事業はものすごく意義のある事業だと思いました。

 

ちなみに、この事業は若者や外国人を支援する関係機関のサポートネットワーク構築のための協議会も設置されている。

それにより、関係機関から学習支援につながったり、逆に学習支援から個別の専門的な支援が必要な人を関係機関につなげたり、相互連携が図れているのだそう。

 

先日の校内居場所カフェもそうだけど、カフェなり子ども食堂なり学習支援なりを入り口として個別支援につなげていく道筋が本当に重要になってきているのだと思う。

間口は広く、奥深く。

 

そして、私は個人的にそこに萌えるらしい。

そこにっていうか、学校とつかず離れずの距離感の事業に興味がある。

 

今日のシンポジストとして、この事業を紹介してくださった方はもともと高校の英語教師で、異動で現職に就かれたそうなのだけど、めちゃくちゃ熱い思いをもって事業をつくってくれているのが伝わってきて感動した。

やっぱり思いがあるかどうかが最重要。

 

実はちょうど、数日前に別の研修会でこの事業を豊橋で受託しているNPO法人の代表の方ともつながることができたんだけど、この方も思いが熱すぎて、めちゃくちゃキャラ濃かった(笑)

 

民にも官にも熱い思いを持っている人はたくさんいて、いかに発見しあい、つながりあうかが大切だなと改めて思った次第。

 

そして、私も私なりの思いをしっかり持っていることも大事だなと思いました。

いい出会いに感謝!!