虐待の蛇口をひねる

 

先日行われた

NPO法人陽和の設立シンポジウム。

 

児童虐待防止機構オレンジCAPO

島田妙子さんの基調講演が聞きたくて

楽しみに参加しました♪

 

 

島田さんはご自身が

幼少期に壮絶な虐待を経験されて

今は虐待予防活動を行っておられます。

 

 

虐待の淵を生き抜いて
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384〜5,090円

 

島田さんの実体験が綴られた本

 

 

島田さんの活動で

私が強く共感するところは、

加害者支援を行っているところ。

 

もちろん被害者の安全確保や

心身へのケアは必須なんだけど、

そもそもどうして起こってしまったの?

っていう根本的なところを見ると

自然と加害者支援に行きつく。

 

誰も叩きたくて子どもを叩いてはいない。

 

そうなってしまう状況。背景。

そこを見る。

 

そして自分で自分をコントロールする

力を身につけてもらうことで防ぐ。

 

 

ものすごく理にかなった支援だと思うし

ソーシャルワークそのものだと思う。

 

 

その支援のことを島田さんが

「虐待の蛇口をひねる」と表現された。

 

蛇口をひねって水を止めないと

いつまでも同じことの繰り返しだから

根本的なところを見ないといけない。

 

 

人にも

物にも

自分にも

あたらない社会を

目指して

 

これが島田さんの目指す社会。

 

 

そのためには人。

 

島田さんの人生においての

大切な出会いの話。

 

人生の岐路で誰に出会うか。

 

身を緩め、心を放てる人。

泣く、笑う、自分の素直な気持ちを

出していい場所となる人。

 

そういう人に出会えるかどうか。

そういう人になれるかどうか。

 

自分のあり方が大事。

あらためてそう思う時間でした。

 

 

そして、

昨年関わらせてもらっていた

児童虐待ケースアセスメント調査の

報告書が完成したので、

島田さんにも手に取っていただきました。

 

(左はこの調査を含む「子はたからプロジェクト」を主宰するなるかわしんごさん)

 

このインタビュー調査を行ったときも、

本当の意味で虐待予防を考えるなら

加害者の思いを聞く必要があるなと

すごく実感しました。

 

蛇口をひねって水を止めるために

今年も関わりつづけたいと思います。