子どもは社会で育てるもの!

 

今日はこちらに参加していました。

 

精神科医でありながら、

長年、児童相談所や療育センターなど

子どもの育ちの現場で活躍され、

現在は日本福祉大学教授である

牧真吉先生からのメイン報告。

 

元教員として特別支援教育に

携わってこられ、

今年度からはSSWとして

活動されておられる

水野純さんからの実践報告。

 

どちらも心が温かくなる内容でした。

 

 

牧先生は、発達には

「認識の発達」と「関係性の発達」

の二つの発達度合いが関わっており、

いわゆる「発達障害」と言われるものは

「関係性の発達」の遅れと捉えている。

 

そして、

「関係性の発達」は

人と関わることで得ていくもの。

 

 

乳幼児期に

抱っこされること

見つめ合うこと

 

これらが、

その子の発達にとって十分なだけ

与えられると、

「通じる」という感覚が得られる。

 

通じるから吸収される。

わかるからできる。

 

これが「関係性の発達」

 

だけど、それが十分でない場合、

通じない

通じないからわからない

わからないからできない

 

 

でも、「発達」だから成長できる!

 

できないことを押しつけるのではなく、

目や表情での交流を続けると、

目でお話できるようになり、

人に関心を持って

アプローチするようになり、

表情で感情をキャッチするようになる。

 

大切なのは、

正常・平均にすることではなく、

その子の育ちに寄りそい、

この子がもっとイキイキするために

必要なことは何かを見ること。

 

本当に温かくて、

希望の持てる話でした。

 

 

そして、

私が一番はっとさせられたのは、

「子どもは社会全体で育てるもの」

という視点について。

 

親自身が「関係性の発達」に

課題がある場合、当然、子どもも

「関係性の発達」が育ちにくい。

 

だけど、

昔は子育ては親だけではなく

いろんな人が関わってくれたから

今ほど「発達障害」と呼ばれる子が

多くはなかった。

 

 

そうか!

もともと、

子育ては社会でするものだったんだ。

 

なのに、私は気づかぬうちに

子育ては親がするものと思い込んでいた

ことに気づかされてハッとした。

 

だから、

学校で先生向けの研修をする時などに、

家庭での子育ての力が不十分になってきた分を

学校で支援していく必要があるなんて

話をすることがあった。

 

でも、本来はそれが当たり前なんだ。

隣近所や親せきや友達、

学校、地域のさまざまな人や場所が

みんなで子どもと親を見守り、

そっと支え、

育ちに関わっていくこと。

 

それが本来の子育て。子育ち。

 

 

もう一度、

これが当たり前の社会になったら

親もすごく楽になれるし、

子どもの育ちも豊かだろう。

 

そういう子育てを支えていくことが

ソーシャルワーカーの役割だなと

改めて認識しました。

 

 

いい研修は、

学びとエネルギーチャージが両立する。

また来週から頑張ろう♪