生きていくということ

 

ご縁があって、

虐待をうけた経験のある方に

インタビューをさせていただく

仕事をしているのですが、

本当に本当に学びが多い。

 

 

シビアな環境の中で

暮らしてきた皆さんそれぞれが

いろんな思いや価値観を

培いながら生きてきた

その生き様を見させていただくのだけど、

自分の人生をしあわせに

そして自分らしく生きていく

秘訣は共通しているように感じた。

 

 

ひとつは、

「ある」ことに気づくこと。

 

相当きびしい状況の中でも

誰かの愛を感じとる力。

 

家族だったり

友達だったり

先生だったり

近所の人だったり

役所の人だったり

施設の人だったり。

 

誰か一人でもいいから

気にかけてくれている

わかってくれる

愛してくれている

って感じられる存在が

いるかどうかで

生きる力が全然違う。

 

きびしい状況であればあるほど

その存在が支えになるのだろう。

 

日常のささいなやり取りの中から

そういう愛を感じとる力があることは

自分をしあわせにするために

大切な力なんだなと思った。

 

 

そして、

それに通ずることでもあるけど、

自分の人生に自分で責任を持つこと。

 

親がとか

お金がとか

暴力がとか

学校がとか

 

もう全然誰かのせいにしても

誰も異論は唱えないだろうほど

理不尽ともいえる環境で

育ってきたにも関わらず、

その中で自分はどうあるか

何を学びとして活かすか

意識していないとは思うけど

そういうことを自ずと考え

自分の行動に反映させている

ように見える人が多いと感じた。

 

 

子ども時代は特に

置かれた環境は選べないことが

ほとんどだと思うけど、

どんな環境であったとしても

自分が何を見て

何を感じ取り

どう受け止め

そして、どう行動するか。

 

それは、全部自分で選べるし

その選んだ結果が

自分の人生のしあわせ度を

決めている。

 

つくづくそうなんだなと

改めて感じずにはいられない。

 

 

だとしたら、

自分は自分のために

よきように見たいし感じたい。

 

そして、

自分がよい状態で在ることで

図らずも誰かの「ある」に

繋がれるのだとしたら

それだけで生きている価値がある。

 

 

人と人とが生きていくって

結局そういうことなんだなと思う。

 

素晴らしきかな。