「やりたいことが見つからない」問題

 

お子さんが不登校ぎみで

やりたいことが見つからない

というご相談をお聞きしました。

 

 

「やりたいことがある」状態って

結構ハードル高いんですよね!

 

私自身もしょっちゅう、

私のやりたいことって何?!って

なるから、気持ちがわかりすぎるw

 

 

これを、

ソーシャルワーカー的に考えると

私はやっぱり

マズローの5段階欲求説が

しっくりくると思っている。

 

 

 

これって、

下から順番に満たされるもので、

下位欲求の三つが満たされないと

上位欲求はそもそもわいてこない。

 

「やりたいことをやる」というのは、

認められたいという尊厳(承認)欲求や

さらに上の自己実現欲求のことだから

まずは下位欲求が満たされている

必要があるわけです。

 

 

生理的欲求とは、食べること、寝ること。

排泄とか性欲とかも含まれる。

 

ちゃんと食べていること

ちゃんと寝ていること

って当たり前のように思うけれど、

特に不登校ぎみのお子さんとなると

家庭でありがちなのが、

規則正しい食事と睡眠を

押しつけそうになること。

 

欲求なんだから、

本人の望むまま満たされないと

満たされたとは言えない。

 

本人が食べたいものを

食べたいときに食べたいだけ。

朝昼晩3度、栄養バランスの取れた

食事をきっちり摂ることではないのです。

 

睡眠も同じ。

昼夜逆転だろうが、過眠だろうが、

それが本人の身体が欲していることなら

そのとおり満たしてあげることが大事。

 

 

安全欲求は

心身ともに危険にさらされていないこと。

安心して眠れる家や部屋があること

身近な人から暴力を振るわれないこと

などが満たされていることです。

 

 

社会的欲求は

ここにいてもいいという安心感。

自分の居場所と感じられるような

場所や関係性をもちたいという欲。

 

家族がいようが

学校に行っていようが

会社に属していようが

否定されたり

無視されたりするような

関係性しかなかったら

そこで社会的欲求は満たされない。

自分自身が安心安全を感じられる

場所や関係性こそが居場所。

 

 

こうやって見ると、

下位欲求を満たすのも簡単じゃない。

大人でも自分自身が満たされているか

時々チェックしてもいいくらいだし、

子どもともなれば、

よけいに注意深く見ておきたい。

 

 

 

そして、もうひとつ。

下位欲求が満たされていて、

「やりたいこと」が出てきたときに、

それが親の望む「やりたいこと」と

同じかどうかはわかりません!!笑

 

ひたすらゲームかもしれないし、

漫画を描くことかもしれないし、

勉強そっちのけでサッカーかもしれない。

 

その内容にダメ出ししておいて、

子どもがやりたいことが見つからない

っていうのは、ちょっと違う。

 

 

もし、

こういうことになってしまう人がいたら

それはまず、

親である自分自身が

「こうあるべき」という価値観に縛られて

本当にやりたいことを我慢していないか

振り返ってみるのもいいかも。

 

まずは、自分が満たされていないと

ほかの誰かが自由に自己実現するのを

認めるのって難しいもの。

 

 

まずは自分からやりたいことやろう!!