レビュー「中卒労働者から始める高校生活」

 

Amazonで見つけたこちら下矢印

 

 

いろいろな理由で全日制の高校を続けられなくなると

一番の選択肢として挙がってくるのが

通信制高校への転学。

 

私は今の職場で働き始めるまで

高校がいかにあっという間に欠席日数オーバーで

単位が切れてしまうかということを知らなかった。

 

中学までは不登校でも在籍も卒業もできるけど

高校は2ヶ月も休めば、すぐにレッドカード。

 

ソーシャルワーカーなんぞ出る幕もなく

学校を後にする生徒のなんと多いことか。

 

そんな子たちの選択肢の一つとしての通信制高校。

どんなところなのか、

私はまだ情報が乏しかったので読んでみた。

 

 

作者さん自身が通信制高校出身とのことで

通信制を選択する子ならではの背景や悩みをもつキャラクターが

すごく丁寧に愛情をもって描かれているし、

そんな中で繰り広げられる人間模様もすごく素敵。

 

漫画ではあるけれど、

通信制高校ってこんな感じなんだって知るには

とってもいい教材だなと感謝感激!

 

 

そして、普通の青春漫画としてもドハマリラブラブ

 

主人公の男の子の性格がわかりすぎて

いろんな意味で泣けるニヤニヤ

 

わかるよわかる。

そりゃ、物事を軽くとらえて

ポジティブに生きていけたらどんなに楽か。

白か黒かじゃなくてグレーも大事だよねとか。

 

しなやかな強さというのかな。

「レジリエンス」というやつね。

ストレスを感じるできごとに出会っても

上手に折り合いをつける力。

それが結局、生き抜く力でもある。

 

でも、この主人公はそれが極めて低い。

私くらい低い(笑)

 

だけど、それが彼の個性でもあるわけで、

そんな自分とどう折り合いをつけていくのか

それが彼固有の生きる力なんだと思う。

 

誰のどんな個性も特徴も

いいものも悪いものもない。

ただそうなだけ。

 

その人がその人たる根っこ。

みんな違って、みんないい。

 

もともと持っている個性と

生きてきた経験の中で身につけたものと

どれひとつとして無駄も間違いもない。

 

彼が彼らしさを発揮しつつも

現実と折り合いをつけ

周りの人とかかわりながら

どう成長していくのか。

 

続きも楽しみです♪