もう一週間前のことになってしまいましたが、先週、NPO法人コスモス村のソーシャルワーク研修に参加してきました。
主宰の山下英三郎先生は、日本におけるスクールソーシャルワークの第一人者。
まだそんな職業は日本になかった1986年から埼玉県所沢市で実践活動をされておられた。
私はお会いしたことがなかったのだけれど、インタビュー記事や著書を読んで、その姿勢に感動し、絶対会いたいと思って検索してコスモス村にたどり着いた。
大自然の中で「ソーシャルワーク基礎研修講座」を受講してきました。
ソーシャルワークって本当に素晴らしい仕事
…ということを、身に染みて感じることができる研修でした。
ソーシャルワークは、人と環境が相互に影響しあう「あいだ」に介入する。
これって、なにか問題が生じていても、その原因を個人には求めないってこと。
その人を取り巻く環境と、その人自身の間に摩擦があるから、その摩擦をどうやって軽減しようか考えるのがソーシャルワーク。
なんでそう考えるかっていうと、根底には「人はみな生きているだけで価値がある」「人はみな素晴らしい存在だ」っていう人間尊重の価値観があるから。
だから、その人のもつ可能性に焦点をあてて、それが発揮できるような支援をする。
その根本的な価値観や姿勢を改めて学び、そのうえでソーシャルワーカーはどのように活動するべきかを3日間かけて、じっくり教えてもらいました。
山下先生は、人と環境の相互作用について説明するとき、人と人、人と社会、人と国に加えて、人と宇宙も入れる。
そして、「生きているだけで素晴らしい」ってことを、「60兆個の細胞を相互作用させて生きていること自体がすごい」って言う。
さらに、「人が一人幸せになるということは地球が一つ変化したということだ」とも。
どれもこれも、ものすごく宇宙的な視点で素敵だと思った。
おお、私、かなり宇宙的な仕事してるぞって萌える(笑)
でも、どれも本当に大切だと思う。
目の前の人っていう、ものすごくミクロ的な視点からスタートすることは大切で、その目の前の人も私自身も大きな宇宙の構成要素の一つだという感覚を持つことは、なにに価値をおいて生きるか、なにを大切に支援をするかというところに大きな影響を与える気がする。
本当に、ただただ人の素晴らしさを感じさせてもらうためにソーシャルワーカーをやっているんだなあと改めて思いました。
山下先生自身のあり方もすごく学びになった。
宇宙と自分がきちんと繋がっている感じとか、「いるだけでいい」を体現している感じとか。
こういうのは直接お会いしないとわからないものなので、お会いできて本当によかった
そして、毎食おいしい手作り料理がたくさん食べられるのも、この研修の魅力。
それから、一緒に学ぶ仲間との出会いもおもしろかった。
この研修でなければ出会えなかった縁だと思う。
山下先生は、人と環境が影響しあうことに対して「交互交流」という言葉を使うのだけど、交互交流は自他の区別があいまいなくらい交じり合ったり循環しあうさまを指している。
支援する人される人、教える人教えられる人、そして教わる仲間同士。
どれも、交互交流。
人が人と生きていることの意味が交互交流なんだと思う。
本当に素晴らしい研修だった!
ありがとうございました