昨日は「『みんなの学校』全国大会in愛知」に参加してきました。
おもしろいイベントでしたーーー!!
とにかく変人がたくさんいた最後の挨拶で、元文部科学事務次官の前川喜平さんが「もっと立派な変人になりたい」って決意表明しておられたけど、トークセッションを聴く限り、前川さんは既に立派な変人だった(笑)
大空小学校初代校長の木村泰子さんも、相当にファンキーな方だったし!
(ご本人は自分のことを「マグロ」と言っていた。止まると死んじゃうから。確かにそれくらいパワフル!)
公教育に携わっていた人たちの中に、こんなに自由でおもしろい人がいるんだということを知って感動した。
そして、それはスタッフの皆さんや、午後に一緒にワークショップをした参加者さんたちも。
みんなの学校ってなに?
地域に開かれ、子どもたちがありのままの姿を受け入れてもらえる、主体的に生きられる学校ってどんな学校??
そんな学校をつくるためにできることってなに?
そんなことについて、多様な仲間と、前向きな雰囲気の中で考えることのできる一日でした。
私が結局思ったことは、やっぱりここでも、 「で、ほんとはどうしたいの?」だった!!
もう何の話もこれに尽きる!!
子どもたちのためにとか、学校のためにとかそういうのいらない!
障害がある子がいる。
不登校の子がいる。
問題行動のある子がいる。
じゃあ、そんな子を前にして、私はどうしたいか?
何がしたいのか?
その子のために何をすべきか?では、ちょっと違う。
その子のために何をしたいか。
あくまで自分主体。
やりたければやればいい。
やりたくなければやらなくていい。
みんなと違うとか、正しくないとか、失敗するかもとか、やらないと怒られるとか、普通はそうするもんだとか、そういう本音じゃないのは子どもには届かない。
大空小学校の一番の素晴らしさは、大人たちが情報を共有しあい、助け合っているところだと思った。
クラスを越えて、教職員全員で子どものことを知り、見守る。
学校を越えて、保護者や地域の方々からもたくさんのサポートを得ている。
自分のクラスの生徒のことで、他の先生に迷惑をかけてはいけないとか、クラスがまとまっていないと、自分の評価が下がるとか、自分の仕事は自分でまっとうしなくてはならないとか、そんなエゴを乗り越えて、「できません」「困ってます」「助けてください」って言えるか。
最初は難しいと思うんだよね。
私はとても苦手だから、よけいにそう思う。
でも、自分をオープンに明け渡してしまえば、周りはとても優しい。優しくて頼もしい。
そのことを体感した大人が子どもに伝えたいことって、ありのままでいようってことだけじゃないかと思うんだよね。
「ありのまま」でいる人は、他の人の「ありのまま」も尊重する。
だから余計に「ありのまま」でいやすい場になる。
そして、「ありのまま」は人によって違う。みんな違ってみんないい。
誰かの「ありのまま」を尊重するために、互いに持てる力を出し合う。
ただそれだけのこと。
映画の中の大空小の子どもたちは、当たり前にそのことをわかっていた。
そして、それを言葉や行動にできていた。
それは、大空小にかかわる大人たちが「ありのまま」でいることを大切にしているからだ。
教えるのではなく、見せる。
それしか伝わらないんだ。
学校をすべての子どもたちにとって、居心地のいい場所にしていきたい。
そのためには、まず自分にとって居心地のいい場所にしよう。
映画「みんなの学校」は、学校にかかわる方や学校に興味・関心のある方には、機会があったらぜひ見てほしい。
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